どこに向かうのか

もうただのオタクの日記。適当なことと根拠がないことばかり書くので、あまりあてにしないでください。お手柔らかに。

230129 TREASURE 京セラ公演によせて



どうも、しがないオタクです。



今回はタイトル通り、TREASUREの日本ツアー最終日となる「TREASURE JAPAN TOUR 2022-23 ~HELLO~ SPECIAL in KYOCERA DOME OSAKA」の1月29日(日)公演に、機会に恵まれ参加してきましたので、その思い出なんかをちらほらと書きたいなと思います。

まさかここまで追いかけることになるとは、といまだに思っています。
日本でのアリーナツアーは北海道から始まり、埼玉で終わりを迎えました。その後の大阪・京セラドームに至るまでにTREASUREが歩んできた道のりを勝手に思い浮かべながら参加したこの心情を、どうにか文章にできないかと試行錯誤しながらまとめたブログになりますので、見辛い点はご了承いただけると幸いです。

どちらかと言うと、このブログは公演のレポートではなく公演を見て抱いた感想をしたためた、めちゃくちゃ長いポエムみたいなものなので、詳細なレポートが知りたい方は他の方を参考にしていただけると助かります……。








 2023年1月29日。
TREASUREにとって夢のようであったドームでのコンサートが、無事に幕を閉じた。
「始まりがあれば終わりがある」とはよく言ったもので、この時がずっと終わらないでほしいという願いは虚しく、日本ツアーの最終日である特別なこの公演も、他の公演と同じように儚く終わっていった。
メンバーも終始「まだ終わりたくない」、「まだまだこれから」と言葉にしていたのだが、そう思えば思うほど時間というのは残酷で、早く過ぎていくように感じる。
こういう現象には名前がついていて、「充実時程錯覚」というらしい。

 28日は追加公演の初日として、29日は最終日として、それぞれが特別な意味を持って存在していた。
初日も入りたかったのだが、泣く泣く仕事のため断念し29日の公演に全てを調整した。本当にこの日のために仕事を頑張ってきたと言っても過言ではない私は、29日の公演をこの先ずっと、絶対に忘れないだろう。
それほどに大変意味深く、TREASUREのメンバーにとっても、ファンにとっても忘れられない、思い出の1ページの中に燦然と輝く宝物になると感じた。



 少し私の話をすると、今回のアリーナツアーは福岡の2公演と東京最終日に参加する予定だったが、流行病により福岡を2公演とも欠席。東京の最終日、大晦日の午後の公演に入ったのみだ。
TREASUREの存在と楽曲を知ったのが2021年の8月、「BE WITH ME」に出会い、本格的にメンバーを覚えて推し始めたのが「JIKJIN」の時からなので、新規もいいところである。
宝石箱は動画を一通り見たが、あれをリアルタイムで経験したきたファンの人とは、やはり一つの超えられない壁がある気がしている。


 …話はそれたが、大晦日の東京公演に参加した際に、私は初めてTREASUREを近くに感じた。今までディスプレイ越しにやり取りをするだけだった人たちが、目の前のステージの上で歌い、踊り、飛び回っていた。実在し、私たちと同じスケールの中で生きている事実に、改めて驚いたのが正直な気持ち。当たり前の話かもしれないが、公演が始まってもどこかまだ信じられなかった。今だって、YouTubeを再生すればそこにいる人たちと会っていたなんて、理解が追いつかないのだ。

 練習生として日本出身メンバーが過ごしてきた東京の地で、ああやってたくさんのファンの前でコンサートができたことを喜んでいた姿が記憶に新しい。
あの日も、もちろんどの公演も、どれもが大切な思い出であることに変わりはないが、今回の京セラ公演に関しては、また違った色々な意味合いを持っていたように思う。


「どの席でもいいから入りたい」と京セラのチケットを手に入れて、待ちに待った当日。私は自分の席に着席し、辺りを見回してドームの広さを実感した。この大きな空間に、まだ空席の方が目立つ客席いっぱいに、TREASUREとファンが作る唯一無二の音楽と世界が響き渡ると考えると、それだけで鳥肌がたった。
しかし、最初の方はどこかで"この公演が今回の大トリとなる"事実を他人事のように感じていて、自分がその現場を目撃するのだとも、その現場を一緒に作り上げるのだとも思っていなかった。
想像がつかなかった、という方が正しいかもしれない。


「これが大きな一つの区切りとなる」。
 TREASUREのファンが口を揃えて言うその言葉が現実味を帯びたのは、幕が開き、VCR後の一曲目。
リーダーであるチェヒョンソクがマイクを通してその声を京セラに響き渡らせた途端に、夢であった大舞台が今この場にあるのだと、突然私の脳内に「これは現実だ」という事実が駆け巡り、その現状をしっかりと直視させた。私も覚悟を決めてTREASUREに全てを委ねる気持ちで、ペンライトを振り始めた。


 アリーナツアーを経て、彼らは大きくなっていた。
コロナ禍の中でデビューした彼らが、アイドルとしてより大きく成長するためには現場での経験が何より必要だった。
不特定多数の人に見られ、反応が返ってきて、それをまた返す、生のレスポンスが彼らを"アイドル"たらしめる。
アリーナツアーだけでなく、本拠地とする韓国でのファンミーティングや単独コンサート、各国でのステージや授賞式など、様々な舞台が彼らを大きく成長させたのは言うまでもないだろう。


[sub]🍜ep.2 | 큰일(콘서트) 마치고 끓여먹는 뒤풀이 라면! (a.k.a 고열량 보복취식) | 라끼돌 - YouTube



 こちらは、ヒョンソクとジフン、リーダーである2人が出演する『ラキドル』のEP.2なのだが、この回で初の単独コンサートの打ち上げを行なっている。
私は2022年4月の単独コンサートを配信で見届けたのだが、その時の感想としては「おめでとう」と素直に嬉しい気持ちと、「ここからだな」という新しいステージへのレベルアップに対するどこか楽しみで、かつなんとも言えない気持ちだったことを思い出した。
 この動画内でジフンたちが言っていた通り、コンサートを楽しみながらも、「失敗しないように」とどこか固くなっている様子が確かに伝わったところがあったし、緊張でミスをしたところもあった。
きっと、終わってからは笑い話として消化できるが、本気で悔しかったのだと思う。あれだけ練習して、あれだけ夢を見て、やっと叶った単独のコンサート。
ミスがあってもその場で各個人が臨機応変に対応していたから、特に違和感なくその場が過ぎていき、あまり気にも留めていなかったが、色々な場面で「彼らが緊張している」という事実はファンに伝わっていっただろう。
私も正直、画面越しであったがリアルタイムで見たからこそその緊張がもろに伝わってきていたし、今思うと、TREASUREのみんなもどうしたらいいのか分からない部分があったのかな、と言いたかった気持ちを押し殺した部分があった。


 この4月のコンサートから半年以上が経過し、TREASUREはツアーを始めた。
ソウルでの公演をちらっと拝見したが、初々しい感じは残しつつ、もう立派にアーティストとして舞台に立つ10人を見て、感動を覚えた。
以前のファンミーティングや単独コンサートと変わらず、ファンを楽しませるためにと色々な工夫をし、さらには自分たちのやりたいことを積極的にやろうと盛り込む姿は、とても自然体で輝いていた。
カムバックの準備も一緒にしていたから、きっと私たちが思う大変を通り越した大変さがあったと思うが、それでも最後までやり通したメンバー全員を手放しに褒めたいくらいだ。


 そして、それらの集大成がこの京セラドームでの公演だった。
日本語でつつがなく進んでいくMCも、個人の挨拶も、その全てがメンバー全員の弛まぬ努力の賜物で、この安定したMCにたどり着くまでには大変だった過程もあっただろうと、思わざるを得なかった。
ファンのために、と様々な趣向を凝らしてくれたTREASUREのみんな、本当にありがとう。
「最後まで楽しませるから」という言葉に全てを託して正解だった。信頼して正解だった。これからも、私の全てを賭けてみたいと思うぐらいには、胸が熱くなっていた。

 色々なアイドルを好きになってきて、結局私はその"色々"に逃げ道を作り、どこかで嫌なことがあれば他のアイドルに逃げる、という推し方をしてきた。
その方が、自分の精神衛生的によかったから。趣味に関して、嫌なことを抱えながら歩いていくのは、負担が多すぎる。
残酷だと思ってしまうかもしれないが、私はどこかで自分の人生を委ねすぎないようにブレーキをかけて、「もう無理だ」と思ったらそのグループや推しから離れるようにしてきた。
だけど、離れても平行して一緒に時を刻んでいきたいとも考えている。この先一生交わることはないかもしれないが、「彼らを好きだった」という事実と、「でもここが嫌だった/離れたかった」という気持ちは別にして、美しい思い出として共に前へと進めたらいいなと思っている。

 TREASUREに関しては、これからどうなるか分からない。嫌になって離れることもあるかもしれない。
このグループを語るには、あまりにも話さなければいけないことが多すぎる。
私はここに触れたくない、という気持ちが大部分で、まだ自分の中で結論を見つけたり、他人からのアドバイスで安易にこの事に変な区切りをつけたくない。また12人の姿が見たいと望むこともどこか違うような気がするし、今頑張っている10人の成長をこれから見ていきたいと思う気持ちも、またどこかで2人と会えたら、と思う気持ちも本当なのだが、果たして何が正解なのか。
ずっと考えてはその考えを打ち消し、過去の映像を見てはあの頃の楽しかったことだけを心の引き出しから持ちだして、美化してしまう自分の卑しさに腹が立つ。
この世界、都合の良いように動かないのが常で、私がどれだけ「こうなってほしい」と理想論を考えだそうが、それが実現することはまずない。
夢を見るには、歳を取りすぎた。






 TREASUREのコンサートの1番好きなところは、実は後ろでバンドの皆さんが生演奏をしてくださるところなのだが、やはり既存の音だけで会場全体のボルテージを上げるのには限界がある。その点、後ろで生バンドがその時々で状況に合わせて音を作り上げてくれる今回の構成は本当に理想的だったと思う。
MCでも臨機応変にBGMを入れてくださったり、スタンバイ中の間は演奏で繋いでくださったりして、本当に感謝しかない。ありがとうございました。
個人的にスタンバイ中のソロパートで、ベース音がガンガンを飛び越えてゴリゴリだったところにめちゃくちゃ興奮して、音響さんとベーシストさん本当にありがとう…という気持ちでいっぱいだった。



 TREASUREの若さが羨ましい。
若くして色々なことに挑戦して、挫折も経験し、それすら糧にして前へとひたすらに進んでいく彼らと一緒に、私も前を向いて歩いていきたいと思った。
成長の速さは彼らの若さを象徴しているようで、これまでの活動を振り返ると、これからの彼らのさらなる伸び代を予感させる。
この時が永遠に続けばいいのにと、叶いっこないお決まりのフレーズが頭の中でリフレインしながら、コンサートはタイムリミットを迎えた。TREASUREが私たちに誓う"永遠"と、私が望むとても身勝手な"永遠"は、同意義ではなかった。

 公演中はメンバーの瞳がずっとキラキラしていて、しかしその影では色々なことがあって、ファンにはそれを見せないように、見えないようにしてくれている。そんなプロフェッショナル精神にも尊敬の念を送りたい。
辛いことも、大変なことも、嫌なことも、きっと平々凡々に生きている私よりも、アイドルである彼らの方が何十倍も何万倍も経験しているだろうに、そんな素ぶりは一切見せず「楽しい」「嬉しい」「ここまで来られてよかった」という気持ちを滲ませた最高の笑顔で走り抜けるTREASUREが眩しかった。


 最後の挨拶でメンバーが泣き崩れた瞬間、私も同じように泣き崩れてしまった。
元々、共感性が高い方で感情的になりやすいタイプではあったが、ここまで大泣きするとは思わなかった。
私、思っていた以上にTREASUREが好きなのかもしれない。想いを強く寄せているのかもしれない。
最初は興味本位で調べて行ったメンバーについても、もうなんとなく性格や好きなもの、嫌いなものを話せるようになってきたし、曲を聞いても声だけで誰のパートか分かるようになってきた。
トレジャーメイカーとして、名乗ってもいいのかもしれない。
長くこのファンダムにいるつもりはあまりなく、もしかしたらすぐに熱が冷めてしまうかもしれない、とどこか冷めた目線で見ていたつもりだったのに、こうして見ると全然客観視できていなかった。
まぁ、前日から掛け声を頭に詰め込んで1人で大騒ぎするオタク、普通に考えても冷めた目線で見ているとは言い難いが……。
やるとなったら、最後までやり遂げたいタイプの人間なので、仕方がない。


 今回のコンサートでは、ペンライトが制御されていて、それも込みで演出がとても素敵で、アリーナツアーと一味違っていたところが素敵だった。こういうところで差をつけられるのはとてもいいと思う。
それに、日本語で披露してくれる曲も多く、TREASUREが曲に乗せる気持ちもスッと入ってきたような気がする。
母国語でない言語で、ここまでしてもらって、私たちは本当に幸せ者だ。これ以上を望んではいけないな、と思う。けれど、きっと次があるとすれば、TREASUREはこれ以上の何かを用意してくれる気もして、ますます期待して待ちたいと感じた。


改めて、ツアー完走おめでとう!
たくさんの贈り物をありがとう!
また、日本で待ってます!!






……とりあえずこれくらいにして、一旦投稿させていただきます。
また何か追記したいことがあれば、その都度追加していきたいと思います。

結局、コンサート後は抜け殻になりながら過ごしていて、またTREASUREに会いたいな、と思うことばかりですが、現実世界も頑張っていこうと思います。


こんなに読みづらく、長い文章を読んでくださってありがとうございました。

皆さんのオタク活動にも、幸がたくさんありますように!!!




では、また。